
外部の脅威から大切なデータを守る手法にデバイス制御がありますが、それを行うには専用のハードウェアを用意したり、高度なシステムを組み込む必要があると思ってしまいがちですが、実はそれよりも遥かに簡単な方法でデバイス制御を実現できます。
すぐにできる方法にはファイルの属性を読み取り専用に変更することで、変更や改ざんを防ぐことが可能です。エクスプローラーから対象のファイルを選択し、マウスの右ボタンをクリックすることで表示されるダイアログからプロパティ、セキュリティのタブを押してからユーザーを選択し、編集のボタンを押すと表示されるアクセス許可の欄にあるチェックボックスを押せば完了です。
ここで全ての属性をオフにして読み取りだけをオンにすれば、そのファイルの属性は読み取り専用になります。以後、そのファイルは読み取りだけしかできなくなり、削除やファイル名の変更などを行おうとしてもアクセスを拒否する旨のエラーメッセージが表示されます。
これで万が一外部から悪意のある第三者が侵入して大切なデーターを削除したり改ざんしようと思っても、ブロックすることが可能です。
これらの方法はハードウェア構成に変更を行う必要も無いのに加えて何らかのツールを別途インストールする必要も無く、既存のシステムのみで最も簡単にデバイス制御が行える方法として様々なシーンで採用されてきました。
しかし、この方法は基本的にはそれぞれのファイルに対して個別に行うことから多大な手間がかかってしまいます。特に用途に応じてある時には読み取りのみにして、ある時には変更を加える必要があるなど属性を可変させなければならないケースでは、毎回手動で操作を行うのも大変です。
そんな時に便利なのが、デバイス制御を一元管理できるソフトウェアの導入です。数回のクリックで複数のファイルの属性が一気に変更できるほか、現在どのファイルに変更が加わっているのかをシームレスに確認できます。
全ユーザーに対して共通した設定ができるだけではなく、役員や責任者、担当者ならフルアクセスでファイルを制御でき、一般的な職員には読み取りしかできないようにするなど権限に応じて設定を変えることも可能です。
手動での変更とこれらのソフトウェアを使用した管理を併用して柔軟性を持たせることも可能で、効果的なデバイス制御を実現し安心安全な環境を作り出し、ビジネスの現場の効率性を高めることができるようになりました。
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