私たちが住む世界は、著しく変化してきています。昔は様々なことをするのに、人力で行うというのが普通のことでした。例えば、色々な書類業務を行う際にも帳面などに記載し、計算などもそこに乗せて計算をしていくというのが普通のことでした。しかしコンピューターの普及により、それらが大幅に電子化されてきています。このような電子化社会において、いろいろなコンピューター制御機器が新たに開発されてきました。
電子化社会で大切なものとしてコンピューターがあるのですが、それを利用して様々なものを制御するということが頻繁に行われています。このようなコンピューターを利用した様々な機器の制御のことをデバイス制御と言います。コンピューターを利用することによって、様々のデバイスを簡単に制御することが可能となりました。しかしこのことがある意味で大きなリスクを生み出すということになります。
よく知られているように、インターネット社会が発達した現代において多くのコンピューターはインターネットに接続されています。そのことにより、外部からウィルスが侵入するということが問題となってきており、通常はセキュリティソフトを利用することによって、それを防止するということが行われてきました。色々な事件はあるにしても、多くの場合このような手立てによってウィルスの侵入は防がれています。
ただ、ここで問題になるのがUSBメモリーというものです。USBメモリーは、最近では高い記憶容量を持っていますので、これを使って書類などを外部に持ち歩くということがよく行われています。実はここに大きなセキュリティ上の弱点があります。インターネットのウィルスに関してはほぼ完璧な防御策がとられているのですが、USBメモリーなどを利用して直接コンピューターにファイルを持ち込むということに対しては、完全な防御というのはなかなか難しいものとなっています。
特に、先ほど述べたようなデバイスの制御をコンピューターを利用して行っている際には問題は大きくなります。コンピューターのウィルス感染のリスクがUSBファイルを用いることによって高まります。そのような状況になると、コンピューターに接続されたデバイスを利用して行なっている様々なことが利用できなくなってしまい困ったことになったり、機密情報が他に漏れ出てしまうということになります。そのようなことから、USBメモリーによるウィルス感染のリスクというのが現代のデバイス制御においては大変大きな課題となっています。