
社内ネットワークではそれぞれの端末を個別にセキュリティを構築するだけではなく、全体像を考慮することが大切です。端末が単独で全ての業務を行えるのは限定的で、外部のデバイスとの接続が伴います。
例えばUSBメモリや外付けハードディスクにデータをバックアップしたり、逆にそれらのデバイスからデータを転送して利活用するシーンもあります。
しかし、それらのデバイスに保存されているデータにウイルスやマルウェアが感染していた場合には、接続した瞬間に端末へと広まってしまいかねません。
今やインターネットは必須となり、多くのデバイスが接続できるようになりましたが、セキュリティソフトウェアの導入や最新のセキュリティパッチが適用されていないなどの問題がある場合は、ネットワークに接続させたくない場合があります。そこで行いたいのが、安全が確認されて認証したデバイスのみを接続できるようにする方法です。
ハードウェアにはシリアルナンバーや保存されているデータなどを数値化したものを掛け合わせて作られたデバイスIDがあり、それを元にデバイス制御を行います。あらかじめ確認が取れたデバイスIDのみを登録しておき、それ以外のデバイスIDを持つものはブロックすると言う仕組みです。
従来の方法ならばIDやパスワードを入力して認証を行っていたところ、デバイス制御を採用すれば接続するだけで認証やブロックを行うことが可能です。
これならばセキュリティと利便性を両立することが可能となり、現場での運用の手間が大幅に軽減されました。デバイスIDは自動車のナンバーのようなもので、2つとして同じものが存在しない仕組みです。IDとパスワードで管理する場合には偶然の一致によりセキュリティが破られるリスクがありましたが、デバイス制御ならデバイスIDで管理をすることからリスクを皆無にすることが可能です。
IDとパスワードは定期的に変更する必要があるほか、それらを利用する従業員全員に周知をしたり、暗記をしてもらう必要もありました。それに引き換えデバイス制御の場合はそれらの手間が一切ないばかりか、ケーブルなどで接続するだけで認証が行われるのも便利です。
デバイス制御が現場での負荷を大幅に低減するのと同時に、利便性を大幅に高めることが可能です。これらにより社内リソースが有効活用できるようになり、生産性も高めることに繋がります。デバイス制御が革新をもたらし、安心安全かつ高効率な環境を提供し続けます。
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