
自社のデバイス制御運用の環境整備を考えようと思った時に、「シンクライアント環境」という言葉が出て来る事があります。シンクライアント環境とは、簡単に言うと「ユーザー側(=クライアント側)のデバイスが行う処理は最低限となる様にし、主だった処理は会社側の方のサーバーで処理するデバイス制御法」の事を言います。
サーバー側で処理されたデーターの結果は、マイクロソフトのリモートデスクトッププロトコルの様な画像転送ソフトを経由して、ユーザー側の端末に送られるのみとなります。これならば、ユーザーは自分の端末に元データーを保存しせずとも良いので、ストレスなく端末を操る事が出来ます。
ちなみに、シンクライアント方式は全部で4種類程バリエーションがあり、自社で環境整備を実施しようと考えるならば、それぞれのメリットとデメリットをしっかり把握しておく必要があります。その内訳は「ネットブート型」と「ブレードPC型」、「プレゼンテーション型」と「仮想PC型」です。まず、ネットブート型はディスクレス型のユーザー端末を用意して、大部分の処理は会社側の用意したサーバーの方で行う方式の事ですが、この方式の場合はユーザー側は通常のPC感覚でストレスなく操作出来る事と単一端末でしかアクセスが無いならば、管理が大変しやすい事のメリットがあります。ですが、かなり大規模な設備が必要な事と違う方式でのアクセスも考えられる時は別口の準備をする必要があるのもデメリットに考えないといけません。
続いてブレードPC型ですが、これはブレードPCと呼ばれるクライアントの為のサーバーをユーザーの数だけ用意する方法で高解像度の画像が欲しい作業等、高性能の端末性能を欲しているクライアント等には大きいメリットが見込めます。ですが、ユーザーに付き1つのサーバーを用意する為、コストが全体的に相当高くなってしまう上、提供している会社も少ない事がデメリットとしてやってきます。
そしてプレゼンテーション型ですが、これはサーバー上でアプリケーションを稼働させて、全てのユーザー端末でそれを共有させる方法の事を言います。水源から用途に応じて、水を引っ張ってくる様なイメージが近いですが、機械に求められるスペックが差ほど高くない事もあって、コストパフォーマンスと機能面が最もバランスが良いとも言えます。ただし、アプリケーション側の動作対応等がしっかりしていないと止まってしまうデメリットも無いではありません。
最後の、仮想PC型は1台の高性能サーバーを用意しつつ、色々なタイプのハイパーバイザーを利用して複数台分の仮想デスクトップを集約する方法です。この方法では、ユーザーは接続先を意識する必要が無いですし、クライアント環境の独立性が保たれるメリットがありますが、引き換えにハイコストを受け入れる必要が出て来ます。導入の際には、これらの点を検討する事をお勧めします。
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